2013.10.19 at gallery SEPTIMA

Concept

いくつかの簡単なルールのもと、他者の音を知らない状態で演奏する事により
互いに反応し合わない、15人めいめいのタイム感の違いによってずれることで
音と音が近づき、離れ、時に同時に鳴り、その距離の変化により緩やかに変化し続ける作品。

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Release Info

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これまでにahornfelderからのソロやscholeからsawakoとのデュオ等で作品をリリースして来たアーティストdaisuke miyataniによるdaisuke miyatani ensembleのアルバムがリリース。

15人の演奏家が各々の時間軸で音を鳴らした、音同士の距離による作曲作品。
めいめいのタイム感を活かすために演奏者が他者の音を知らない状態でレコーディングされた今作、様々なタッチで、音色で演奏されたギターは緩やかに変化し続けていく。

扉をさわる、段を降りる、布が擦れる、床を踏む、霞が立つ、木が鳴る、車が、人が、。音が集まったならば波が見え、離れたならば息が聴こえる。ふと音と音が出会ったときに、何かと何かが触れ合い、重なり、離れ、去り、自然のままに流れてゆく。すべてが自由だからこそ、ひとつひとつの音が息をする・動くように。ゆるやかな一体感の中に細やかな偶然の重なりが見える、音楽としての・音としての『うつろい』に感じる魅力です。

マスタリングはbalen discのyuki kanekoが担当。
yui onodera、Go Koyashikiによるリミックスを含む全3曲入り。

Album Detail

  • Artist / daisuke miyatani ensemble
  • Album Title / utsuroi
  • JAN / 4582237827521
  • Price / ¥1,700(税込)
  • Part Number / WDL-002
  • Release Date / 2013.10.16 release

Track List

  • 1. utsuroi(39:32)
  • 2. yui onodera remix(1:49)
  • 3. go koyashiki remix(8:00)

Trailer

Artist List

Comment

魚住勇太(sonir,SJQ)

「インタラクティブ」=双方向性であるということ。
つまり、お互いが干渉可能であるということは、アートにおける重要なトピックであり続けている。
他の分野でも、電子機器はもちろん、広告やテレビ番組、など、様々な場所で、そのような売り文句を目にする。
僕自身、インタラクティブの向こう側を、垣間見ようとするような演奏活動を続けている。

そんな中、スタジオや研究室で、ふと話題になることがある。
「『ノンインタラクティブ』っていう方が、今やもっと新しい提案なのかも」と。
ノンインタラクティブとは「我関セズ」ということで、お互いに全く関与も干渉もしないということである。
都会のアパートの隣人のように、それが仮にどれほど、近い距離にあったとしても。

この作品は、ノンインタラクティブを体現している。
しかも、15人の演奏家がお互いの演奏を知らずにひたすらギターを爪弾くという、とびきりに叙情的な形で。
音楽では、自分が今弾く音、これから弾く音の意味や価値は、前の音との関連性によって決まる。
つまり、レコーディングの最中には、演奏中の誰も、その全容は分からなかったということだ。

コンピュータ上において、連続的に駆動し続ける処理の単位を「スレッド」と呼ぶ。
この作品では、15人の演奏家達の想像力による15のスレッドが走っている。
それぞれのスレッドの相関はなく、互いに参照しない。まったくのノンインタラクティブだ。

この手法の中では、演奏者は自分の今弾こうとする音が、疎と密、どちらを形作るものになるのか、
音程的に安定なのか、移行を促するものかすら分からない。
想像するしかない。

そういった構造から作られた一つの音楽的体験。
しかし、聴く者の前にはその結果として、ある種の感情と、そして微妙な相関で成り立つリズムが立ち現れる。
音楽は、やって来る音の波の側にあるのではなく、聴く者の頭の中に生まれるものだということを、思い出す。
絶対音楽と呼べるものは存在しない。すべての聴く音や構造は、あなたの頭の中で、どれも形成され、像を結んだものだ。
そういう意味で、いま聽いている音楽は、好き嫌い関わらず、あなたが聴きたいようにしか聴くことができない。

外崎詩織(apetope)

晴れた休日の昼下がりのような、ゆったりとした時間が流れる。木漏れ日を浴びているようなあたたかさを感じる。時たま風が吹いてきたのかのようなさわやかさも感じる。静かに目を閉じたくなるギターの音。目を閉じると、ギターの音の輪郭がはっきりとする。
宮谷大輔を中心とする15人のアーティストで紡がれる音。どの音がだれのものかはわたしにはわからないけれど、音の表情の違いはしっかり感じ取れる。ギターらしいギターの音もあれば、やさしいオルゴールのように聴こえる音や、ピアノのように聴こえる音もある。雫がこぼれて、ぽたぽた打ち付けられるような音もきこえる。それでもすべてギターの音であることは間違いない。誰か一人が楽譜を書いて、示し合わせて演奏しているかのように、音がきれいに溶けあっているのがとても心地よい。この曲のすごいところは、15人の音が溶け合っている部分だけではない。我々の日常の音とも溶け合うところだ。
大輔くんからこの音源を貰い、何度か聴いた。雨のざあざあ降る日もあった。小鳥の元気な朝もあった。蝉の声が響く日もあった。ごはんをつくりながらきいていて、じゅうじゅうと肉の焼ける音がする日もあった。そのどれとでもこの曲は不思議と溶け合ってくれた。静かな場所できいても、もちろんよい。じっくりと聴くことはせず、ただ、くらしの中で流れていてもよい。そんな曲だ。

わたしはこの曲を聴いて、晴れた休日の昼下がりのように、ゆったりとした時間が流れて、木漏れ日を浴びているようなあたたかさを感じた。時たま風が吹いてきたのかのようなさわやかさも感じた。あなたはこの曲を聴いて、どんなことを感じるだろうか。

dagshenma

「普段、普通に生活しているつもりでも、それなりに色々あって、でもそれでもずっと音に寄り添って、やはりそういう人達の音は信用できるし、ずっと愛聴できると思う。素敵です。」

ef/初心者F(ウサギトネコ)

聴かせていただきました。なんちゅう心地よさ!!こころとからだが優しくほどかれるようで、微睡むのにぴったり。贅沢な40分でした。

西久保雅紀(建築家 / nub studio)

目を閉じて聴いてみると、優しく奥行きのある曲で心動かされました。
15人分のストリングスが作る体験は、心地いいまどろみの中、断片的に見るいくつもの違う夢の余韻を追うよう。
公園で遊ぶ子供たちの声、夕暮れの帰り道、雨粒の滴る窓から見える景色・・・。
聴く人それぞれにいくつもの時間、いくつもの風景をみせてくれるのではないでしょうか。

河合由海(umitsuki)

音と音との重なりが、空間を留め、流す。余白の上に、静かに、自分の中にある音と、これからの音が乗っていく。やわらかく、自分と向き合えるようなアルバムでした。

笹島裕樹

滑り落ちた雫が乾くあいだ、風の余韻
青々とした草むらの中に足を入れ、此所から夕景を眺めた
湿った土の肌触りと閑かに揺らぐ青の影は一滴の光を浮かべる
また雫、遠くの空、今も移ろいながら

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